![]() |
![]() |
![]() |
【第2話】民営化のからくり(2)-I 吸収できない40兆円の借金 | 2004年05月24日更新 |
![]() |
|
![]() |
|
政府・与党の道路公団民営化法案では国の特殊法人「日本高速道路保有・債務返済機構(機構)」が債券を発行して資金調達を行う仕組みを取り入れている。しかし、機構による債券発行は非現実的だ。 40兆円にのぼる公団の債務と高速道路資産を持つことになる機構は、負債と資産規模では日本最大の会社となる。その機構が債券を発行するということは、民間会社で最大の額の債券を発行することを意味する。 しかも、公団の債券には、政府保証をつけることになっている。 政府保証債という言葉に国民は騙されてはいけない。 そして、政府保証債は発行しても、実は、それを吸収できる市場能力がないという、始めから不可能な資金調達方法なのである。 |